« 筋トレ夏の夜 | トップページ | エルヴィーラふたたび »

ベルリオーズの悪戦苦闘と今年のいろいろ

しんどかった〜。

12月のフランス歌曲の会は夏の夜1〜3を歌いました。なぜこの曲は逃げ場が全くないのか。ずーっと繊細なレガートで、ピアノにもあまり助けてもらえない(これはベルリオーズがピアノの作曲が下手だからで、ピアニストのせいではない)。長い棒を持って、高いところで綱渡りをしている気分。かといってアクロバティックなわけでも、ひやひやする感じもなく、紙に真っ直ぐな線を引くような感じ。

常日頃、私はどちらかというとドラマティックな歌い方をするほうだけれど、なんというのかな、夏の夜は、ドラマティックではあるのだけれど、不純物がいらない。だから声にした時の音の幅が狭い。余計な倍音はいらないし、歌詞の表現として声の色や厚みを変えたりすることはいらない。というより変えてはいけない。理屈じゃなくて楽譜がそう言ってる。ピアノと合わせた最初は息が続かなかったり、筋肉がもたなかったりしたけれど、だんだんフレーズを計画的に、かつ進行的に歌うことができるようになったかな。

1曲目のVillanelle(田園詩)は一番苦労した曲。若い、16,7ぐらいの男の子が女の子に語ってるイメージで歌っていたらちょっと元気すぎたみたいで、春ののんびりした感じがでなくて、もうちょっとフェミニンにしてみました。歌詞を一つづつ表現するよりも、全体の、ほんわり暖かくてうきうきする雰囲気を歌う曲。
2曲目のLe Spectre de la Rose(ばらの精)は、同じ歌詞で作られたバレエを見てイメージができたせいか、曲の組み立てにはあまり苦労しなかったかも。言葉を丁寧に丁寧に語っていく曲。高声用はかなり高いので、エロスよりも、これも10代前半の美少年な感じ。
3曲目のSur les lagunes(入江のほとり)は、一番暗いので、一番声に合っていた曲。一番音量の変化や、速さの変化がある曲でもある。最初はピアノの「波」の音型を感じて歌っていたのですが、そうじゃなくて、その上にもう一つ大きなレガートラインが必要だと気が付いて、組み立てがわかった感じ。これも高声用なので、18歳ぐらいをイメージ。

ということで、レガートラインの練習のためにはとても勉強になりました。清教徒を歌うのにすごく役に立つと思うけれど、終わってしばらくはなんだかバランスを崩してしまって、清教徒の初回稽古はボロボロでした。もう今は大丈夫、だと思う。

清教徒はリコルディの楽譜に、追加曲が2つあって、その楽譜を作るのが大変。3幕のアルトゥーロとの二重唱の途中に入るゆったりしたワルツと、最後の最後に追加するロンド、これも二重唱でやります。楽典能力は全然ないので、あとはピアニストさんとかにお任せ。
あと変わるところは、前回カットしたところをほとんど開いて、できるだけ楽譜通りに演奏したい。だからやってないところの音をちゃんと勉強しないといけない。あとはSon verginのヴァリエーション、こんどはちゃんとつける。

3月が清教徒で、4月が夏の夜の後半、で、5月がマイアベーアの北極星からアリア3曲。もちろんマイアベーアだから強烈なアジリタがついているので、ちょっとずつ読んでおかないと間に合わない。もう今年!

|

« 筋トレ夏の夜 | トップページ | エルヴィーラふたたび »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 筋トレ夏の夜 | トップページ | エルヴィーラふたたび »