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湖上あと1週間、オリンピックとオペラ

湖上の美人通し2回目。あと稽古3回と本番。通しで歌えるのはあと3回。

稽古を振り返ってみると、人が少ない日はアリアや二重唱を詰め、多い日はコンチェルタートやレチをやる。という感じでけっこうできたほうかな、と思います。うちぐらいの公演規模で、立ちをやると、音楽稽古であの重唱2回しか歌ってない!とか起こるものですが、演奏会形式だともう少し余裕があり。通しを順番通り、全員で4回やれるのはすごくうまくいったほう。

前回の通しは、体調も今日より悪かったし、前半抜いて後半上げていく感じ。今日は休日だし、湖上行く前にサフォーのアリアと1フィナを歌っていったので、声の落ち方がいい感じ。でも最後のアリアはもうちょーっとだけポジション上の方がいいかも。もう半音上に調整できたら、完璧なんだけれど、楽器と違ってそんなに厳密に調律できるわけじゃない。下の♭シ(B)をペットを混ぜずに歌えるようにすると、high-Cの当たりがちょっと鈍い。前ぐらい背筋あれば力で上げられていたと思うのだけれど、肩もまだ回復途上だし、そう無茶もできない。

グノーの処女作オペラのサフォーは前に歌ってから、いっとき、ポジションや筋肉の関係で全く歌えなくなっていたけれど、今は前にやった時よりもいい感じで、またやってみたい。様式的にすっきりしていない点はあるけれど、もうちょっと演奏されてもいいんじゃないかなあ。

再来年の2020年は東京オリンピック。サフォーの1幕はオリンピックの場面。前奏と最初の合唱にはムッキーズが登場して、スポーツをする場面もある。そしてオリンピックに並行して行われる歌合戦でサフォーはアルセーに勝って、ファオンとの愛も確認する。そのあとは騙され振られ自殺するんだけれども、有名人なのに恋人のために耐えて忍んで涙を飲むストーリーは日本人好みかもしれない。

私もどこかで歌うかもしれないけれど、もっとちゃんとしたプロダクションで、オリンピックに乗っかってやってくれないかなあ。サフォーを歌えるソプラノorメゾはわりといると思うし、グリセール(ハイメゾかソプラノ)はたくさんいる。ファオン(テノール、リリコレッジェーロ、high-D)だってそんなにレアな声じゃない。アルセー(バリトン、しっかりした)とピテアス(バス、またはコミックバス)も問題ない。合唱もカッコいいから、市民オペラでもいいけど。

オペラを見に来てくださるお客様は、大きな公演でも小さな公演でも、すごく限られている。合唱文化が廃れ、ヨーロッパへの無条件の憧れや崇拝もなくなり、巷に流れる音楽は加工されまくりでボカロもある。しかも世界のトップ歌手の歌が今すぐ聞ける、という時代。それでも、生の人間の声というのは、耳で聞くんじゃなくて体で聞くもの。

私は運動とは縁がないからオリンピックは別に興味ないけど、サフォーの時代は運動会&芸術大会だったわけだし、オリンピック・オペラ、やってくれないかな〜。あ、そしたら身体障害者でもある私は、パラリンピック・オペラで出ようかな。

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