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吸わない、という選択肢

子犬のワルツ(la Chanson des Bois)を練習していて、困るのがブレス。ピアノ用に書かれているのでブレスの隙間がない。音をサボるのもダサいし。

先日ダムラウのコンサートに急遽行ってきました。なんといっても差し替え後の演目が、今の歌声、ジュリエッタのワルツ、カプモンのアリア、清教徒のジョルジョとの二重唱、影の歌、椿姫のアリア。なんかもう、今あそこで代わりに歌えと言われても、出来はともかく歌うことだけはできるような、レパートリー。楽譜が目の前で再生されそうなぐらい勉強した曲ばっかり。

生で聴くのは初めてなのですが、何だか声帯をかばって歌っているようだなあ、というのが第一印象。私にとっては、気管支炎とかで、普段ある程度喉に力を入れて歌うところを、ちょっと抜いたり、表現を変えたりする時の歌い方。もしかしたらこれが普段なのかもしれないけれど、なんだかそんな感じ。実際高音を失敗したり、回避したり、表現でカバーしようとして音が当たらなかったりしたところもあって、影の歌のカデンツもなんだか適当だったし、まあほんとに調子悪かったのかもしれない。

清教徒の二重唱とか、確かにプログラムにキャッチで書いてあるとおり、ブレスは長いけれど、私もやったぐらいのことだし、テクニックの問題で、高音とかアジリタとかレガートとかで、息の量を節約しつつ音量を変えず、体の負担を減らしたり、フレーズ感を出したり、というのはよくやること。歌詞の都合でのブレスの指示があっても、タンギングだけして吸わない、ほうが声が安定することが多い。

でも逆に、圧倒的な声を感じなかった分、テクニックと表現でここまで聞かせられるんだ、もっと練習しなきゃ、というモチベーションになりました。

ということで、子犬のワルツときらきら星。面白くなるようにがんばっています。

もう一つのシェエラザード、よく聞いているのはレジーヌ・クレスパン。20世紀フランスを代表するソプラノの一人でワーグナーも得意としたというドラマティコ。中低音の滑らかさがとても素敵。ジャニーヌ・ミショー様の音源もあるけれど、テッシトゥーラが合ってないからちょっと軽くて物足りない。

クレスパンの中音域のブレスは、これはほんとに長いし、余裕がある。この余裕がおっとりとしたミステリアスなシェエラザードの雰囲気とぴったり。

ということでシェエラザードは、声重視。キラキラと子犬は技術重視。いいリハビリ、というにはハードな曲だけれど、いいお手本があるとがんばれる。

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