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ラヴェルのシェエラザード

春秋恒例のフランス歌曲勉強会。今回は12/17(日)に出演します。

ドビュッシーのマダム・ヴァニエ特集22曲が終わって、次はラヴェル。

村田健司先生のフランス歌曲勉強会は、初めて出る人はフォーレを10曲(5曲ずづなので2回)やって、次にドビュッシー(若書きのものとヴァニエの後のもの中心)、その後プーランク、というのが普通のコースなのですが。私はフォーレをほぼすっ飛ばし、ドビュッシーもヴァニエしかやらず、プーランクをパスしてラヴェル。プーランク面白いけど、何言ってるのかわからんものを歌うのは好きじゃない。

シェエラザードはフランスものをやり始める前から音源を持っていた唯一の作品です。買った理由は「千一夜物語がすごく好きだから」。ずいぶん前に先生にやりたい、と言ったことがあるのですが、リリコレッジェーロ向きじゃないということで却下。そこから声も変わってきて、やっと歌えるように。

「千一夜物語」はシェヘラザードが王様のために毎晩物語をする、という設定のお話で、彼女自身の物語(枠物語)は1巻と最終巻と、あと途中に少ししかありません。なので、この歌曲集もシェヘラザード自身を題材にしているのではないはずです。

一曲目は「アジア」。千一夜物語はペルシャが中心なのですが、インドや中国のお話も出てきます。日本はないかな。ヨーロッパの人のアジア幻想、といった感じ。とても長い曲で、ほとんどのフレーズが「じゅぶどれぼわ=私は〜したい」という言葉から始まります。暗譜じゃなくてよかった。

二曲目は「魔法の笛」。年寄りの男の妻あるいは妾が、戸外で演奏される愛人の笛にムラムラするというお話。千一夜物語にもよく出て来る設定です。だいたい妻は愛人と共謀して年寄りを騙して財産をぶんどって逃げるとかそういうのが典型。

三曲目が「つれない人」。外を通り過ぎる、少女のような美貌の男を家に招こうとして、とても東洋的なしぐさでさりげなく断られます。彼を家に招こうとするのは、私は西洋人の男性だと思います。千一夜物語で「少女のような美貌」が語られるのはだいたい男性の同性愛がらみの話。

この曲を歌う声は、ソプラノのリリコ・スピントか、ハイメゾのリリコがいいと思います。とにかく中音のセクシーさとニュアンスが大事。ピアノ(オーケストラ)はすごく華麗ですが、歌パートにはあまりドラマティックな部分はありません。なので私が歌うときはけっこう表現を抑制する感じ。

ラヴェル歌ったことないから、もうちょっと入門な歌曲があればそれからやります、と言ったのですが、やはりラヴェルの歌曲で良いのはまずこれらしく、ドビュッシーからの繋がりもいい。リズム読みとニュアンスが大変だけれど、色っぽく歌えるようにがんばります。


当日は「きらきら星」と「子犬のワルツ」も歌います。こっちは華麗なコロラトゥーラの作品。
自分に合うフランス歌曲をもっと探さないとネタが切れてしまう。

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