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マイナーガラ終了

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セレンディピティ・オペラのマイナーガラが昨日終わりました。普通ガラっていうのは持ち歌をちょろっと歌って、ほとんどアリアで、ちょっと二重唱があって、という感じなのですが、うちのは何せマイナーガラなので、持ち歌なのはほとんどなく、暗譜も大変。チャレンジに付き合ってくださった、吉村恵さん、岡坂弘毅さん、前田進一郎さん、小森美穂さん、門真帆ちゃん、工藤麻依ちゃんみんなに感謝。そして小さなサロンだけれどほぼ満席で歌わせてくださったお客様方にも。

まず、エスクラルモンドは、村田先生からもこんなのマスネじゃない、と言われた、「ワーグナー調」。もっと声をおろして歌えたらよかったけど、プログラムの関係であれが限界。

レオンカヴァッロのラ・ボエームの二重唱は、「貧乏暮らしはイヤだからマルチェッロと別れる」というミュゼットと、「贅沢な暮らしを捨てて、ロドルフォの愛に戻りたい」というミミの、とてもくだらない話にドラマティックな音楽がついた曲。私の嘘っぽいミミはともかく、めぐちゃんのミュゼットがいい味だった。

次はディノーラ。いつも指揮があるから、キューがなくてピアノと合わせるのにヒヤヒヤ。ディノーラちゃんはちょっと一本ネジがゆるんじゃった子で結婚式にバグパイプを吹いてほしい。コランタンはそれを妖精の女王が自分に命令している、逆らったら殺される、と勘違い。でも最後は二人で眠っちゃうという楽しい曲。コロラトゥーラの出来はまあまあ。

次はロベルトのエリザベッタのアリア。これは持ち歌だけれど、稽古で変なところにハマってずっと間違えて、本番は大丈夫だった。その後清教徒のエルヴィーラを一瞬。

メインの曲はやっぱりギョーム・テル(ウィリアム・テル)。アリアも簡単な曲じゃないけど、それどころじゃないぐらい二重唱はほんとうにきつくて、かっこよくて、楽しい。テノールには嫌がらせのような曲だけれど、さすがは岡坂さん。

テルの二重唱は、これは私が「歌手として歌いたい」と思うきっかけになった曲。

1、レチ
2、マティルデのソロ、同じ旋律でアルノールのソロ、中締めのカデンツ
3、マティルデのソロ、ゆっくりな部分Aを2回、ゆっくりな部分Bを二回、中締めのカデンツ
4、速い掛け合いがあって、速いラストパートを2回
5、フィナーレにロッシーニクレッシェンドを2回やって、上げて、おしまい

で、

1、歌詞を思い出すのに必死
2、歌詞を旋律にハメるのに必死
3、テノールにレガートのHigh-Cが出てくる難関、ソプラノは入れ替わりつつもだいたい下で支える
4、楽しくノリノリでイケイケどんどん
5、背筋がきつくなってきて、あとちょっと、あとちょっと。

なんというか、この曲は支え合わないと歌えない曲だし、テノールの息でソプラノが歌う曲(アリアでアルノールは私のお星様、私の導き手、って言ってるし)で、そういうところが好き。3のパートは掛け合いと三度なので、テノールの声をよく聞いて自分の音量や響きを調整して、上が歌いやすくする。4のパートはずっと三度なので、このフレーズをどうしたいのかよく聞いて合わせる。5のパートは私はもう瀕死なので、とにかくついていく。

4年前にイタリア語で谷川佳幸さんとやらせていただいた時も、テノールにリードしてもらって歌う、というのが楽しかったけど、今回はもう何曲もロッシーニを一緒にやっている岡坂さんとで、何も特別なことをしなくても、しっかり聞いていればちゃんと合う、のが楽しかった。ああ、これ、何回でも歌いたいなあ。

と、果てしないコンサートの最後はドビュッシーの「あらわれ」。これもピアニストが違うとこんなに音色が違うんだ、とびっくり。美穂さんの音はいつも華やかでドラマティック。何回歌っても難しい曲だけど、大好き。

というわけで、わがままをやり尽くしたガラコンサートでした。
さて、来年は何をやろうかな。

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