« ロベルトお稽古中盤 | トップページ | 暗譜 »

Hという音

えっち、じゃなくて、はー。「シ」の音のこと。

ソプラノの声域を、ペット、ミックスドボイス、アクート、ソプラクート方式で歌えば、まあ普通。五線の下のCまでペット、そこからミックスド、で、私はハイソプラノなので五線の上のFisからがアクート。でもってふつうはその上のhからがソプラクート、となる。これは簡単。これなら簡単。high-Fisでもどんとこい。

でも今やっているエリザベッタのような役で求められるのは、下のBから上のBまでをミックスドボイス…つまりペットを使う声で処理しなきゃいけない、音色が変わってはいけない。と、Wikiのソプラノ・スフォガートのページに書いてある。

じゃ、エリザベッタの最後のアリア・フィナーレにあるhはなんなの? ねえ、この音ソープラでいいっていうの、マジ!?? と、Wikiの匿名筆者に八つ当たり。

でも、そんなわけはなく。hの処理は下の声じゃないと曲が壊れる。できるならhigh-Dだって下の声のほうがいい。

神様(どの宗教のどなたでもよいが)は私に、そういう強い喉を与えたもうた。ついでに気力と精神力もまあまあもらった。のだけど、強い体はくれなかった。

試行錯誤の綱渡りの末に、やっとお稽古場で、15分以上の長丁場の最後のhをぜんぶ閉じて(ソープラにせずに)歌えたけど、もうほんとうにギリギリ。ヴェリズモばりの音形と内容を、ベルカントの美しいヴェールで覆わなきゃならぬ。

んー、大変な役だなあ、と、しみじみ。でも光は見えてきた。がんばれるよ、私!

そして録音を聴いていてしみじみ。私ってば超セリア声。やっぱりブッファ(役)はないな。

|

« ロベルトお稽古中盤 | トップページ | 暗譜 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« ロベルトお稽古中盤 | トップページ | 暗譜 »