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声のチカラ

珍しく二日連続の本番でした。

土曜日は、トゥーランドットの姫さんのアリアと、どろぼうかささぎの可愛い二重唱を歌いました。

トゥーランドット姫のアリアは当日のベテランピアニストお二人が、コンサートで弾いたことがないとおっしゃっておられましたが……はい、確かにリスキーな曲。自分の声がああいう強烈スピントなドラマティコだとは思わないし、お昼だったり、当日は喉がイマイチだったし、リハで鳴らしすぎたり、いろいろありました。以前、ある方から、トゥーランドットのようなドラマティコの役は、チカラを入れて歌ってはいけない。ある意味軽いところで歌うんだ、と聞いて、いわゆるリリコ・レッジェーロの延長線上にあるドラマティコ、ドラマティコ・ダジリタに直結したドラマティコというものを探してみたいなと思ったのが選曲のきっかけ。強いスピント、強い支えでも、喉にチカラを入れない。という点では、課題はクリアできたかなと。また数年後に歌ってみたい曲。
どろぼうかささぎは、合わせ2回でよくやった!という感じだったのですが、とっても可愛い曲。ロッシーニ好き好きって言ってたら、歌わせてもらえるもんだなあ、と。これはいわゆるリリコ・レッジェーロの曲で、久しぶりにポジション浅めですが、姫さんとの組み合わせでも、案外戻れるんだな、と確認できました。そんなに難易度高くない割には、アジリタ三度とか、アップテンポのフィナーレとか、ロッシーニの楽しいところが詰まっていて、チャーミングな曲。

日曜日は、千葉にて、お年寄りの施設と、障害者(児)の施設で2ステージ。

自分が選んだのは「通りゃんせ」「待ちぼうけ」「叱られて」「チリビリビン」「早春賦」。あとみんなで「森のくまさん」とか「ドレミの歌」とか「ふるさと」とか「アンパンマンマーチ」とか。でもって直前にオペラの曲をということでリクエストいただき、ドン・ジョヴァン二のらーちだと、椿姫の乾杯、そして大アリアの後半(Sempre Libera)を歌いました。

通りゃんせは、短いし、顔見せ的にとてもぴったりな曲。しっとりも勢いよくもできるし。叱られて、は、白丸音符で声がすーっとのびていく感覚が大好きな曲です。早春賦も含めて、先生に、お客様の中のテンポを大事に、とアドバイスしていただきましたが、こちらから合わせなくても、逆にお客様からテンポをいただくような感覚が新鮮でした。たぶん合わせとはぜんぜん違うように歌ってたと思いますが(ピアニストさんごめんなさい)、普段の、技術とか、正確さとか、曲の解釈とか、そういうのがどうでもいいところで、「いい声にうっとりする(してもらう)」ということの大切さを感じました。

らーちだは、私、本番で歌うのはたぶん初めてでした。ドンナ・エルヴィーラ様としては終わった後にFermati…と突っ込みたくて仕方なかったです。でもヅェルリーナは私ぐらい重い声の方が好きだし、歌いやすいと思います。

Sempre liberaは前半を原語で、繰り返しを日本語で、最後を原語に戻して歌いました。こういう会でのいつものパターン。日本語を先に歌うこともあるけど。私らしい猛スピードのアジリタや最後のhigh-Esをぽっかーんとした顔で聞いてくださっていたのがいい思い出です。この曲はよくこういう会で歌うので、お客様の反応優先で、マジメな声楽の方には邪道と思われるような歌い方になっているけれど、私の立場だったらそれもいいかな、と。

とっても疲れたけれど充実した二日間。これからは、超マニアックなアルミーダに突入です!

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