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フィガロ終演

終わってしまいました。

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セレンディピティ・オペラ 第2回公演「フィガロの結婚」終演いたしました。

タイトル・ロールの大塚さんと、去年の9月に公演を決めてから1年超。久しぶりにしてリリコ役の最高峰、コンテッサの声を整えるのに苦しみながら、キャストを揃えてカットを切り(このへんは私あまり働いてないけど)、稽古日程を出し、演出の竹美さんと舞台監督の桂さんとご相談しながら大道具、小道具、衣装を買ったり作ったりして揃え、自主練を組み、パンフレットと字幕を書き。日が迫るにつれ、楽譜を見る時間も、演技の確認をする時間も、練習する時間も、体調を整える余裕も満足にとれない中、あっという間にGPと本番。でもそれが自分の選んだ公演のやり方だし、オペラ全体に目が届く。特に今回は演出が女優さんなのもあって、演劇的視点をいろいろ教えていただいた。没に没を重ねてだけれど、舞台面トータルのカラープランなど、美しくまとまりのあるものになったのじゃないかしら。

演出は「ごく普通」の、モーツァルトのブッファ(喜歌劇)を素直に楽しんでいただけるものにしたかったし、そういう意味では成功だったと思う。稽古中なんとなくしっくりこない場面も多かったけれど、会場に入って、大道具と実寸がきてからはうまく詰められたのじゃないかしら。

今回、オペラ初舞台だったのがバルバリーナと花娘ズ。初役だったのが、コンテ、スザンナ、ケルビーノ、クルツィオ。10年ぶりというフィガロ、3年ぶりぐらい1.5回目の私、コンテッサ。公演をやって嬉しかったのが、ケルビーノやバルバリーナ、花娘ズのような学校出たての若いコがすごく真剣に取り組んでくれたこと。バルバリーナなどは、スザンナもアンダーのつもりで暗譜したらしい。花娘ズは稽古中の小道具の管理とかもきっちりやってくれた。そりゃみんな可愛い衣装着せてあげたいし、セッコも(時間の制約はあるけれど)できるだけ歌わせてあげたいよ。それに、大塚さんや、ケルビーノとバルバリーナの経験のある石井さんが演技のお手本をやってくださったり、竹美さんが演技の基本的なところから説明してくださったりして、とても良い空気だったと思う。ちなみに大塚さんのケルビーノは超絶可愛くて胸きゅんだったので、バスバリトンに少年役はないのか?と真剣に考えてしまった(あるわけないけど)。あと、演技では普段プリモ・セリアを歌うことが多いはずの富澤さんのバジリオ、クルツィオは、しっちゃかめっちゃか寸前に面白すぎた。あれはずるい。

GPを手伝いに来てくれた友人たちからは、Porgi amorのPoから、普段の声(いつのや、という突っ込みは別にして)とぜんぜん違うと何度も言われ、初の共演となったコンテ高田さんからは、絶対リリコのほうがいいですよ、と力説された。歌った役の声種だと言われるいつものパターンなのか、声自体も変わってきているのか。歌という意味ではまったく完璧ではなかったし、声質を優先しすぎて音程が安定しなかったなど、反省点が山のようにあるけれど、コンテッサはこう歌いたい、という方向性は守れたと思う。稽古場にはやっていた風邪?のおかげで、本番中に咳止め一本飲み干して、ずっとリコリス臭い状態だったけど…。

一年かけて見た美しく楽しい夢。夢を共有してくださった皆様に心からの感謝を捧げます。

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