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三度下

ベーレンですけどね。

コンテッサという役は、プリマ・セリアでありながら、音楽的には(一曲を除いて)セコンダを歌うというややこしい役です。プリマ・ブッファなスザンナとどっちがプリマかというのは、歴史的な考察が必要でしょうが。

で、いちおうソプラノな私が、たぶん人より得意なものが、三度下。そういう意味では、コンテッサとか、ドンナ・エルヴィーラとか大好きで。清教徒のエルヴィーラもアルトゥーロの三度下なのが大好きな役でした。

手紙の三度下は(唯一!?)マエストロも褒めてくださったし、アンサンブルの相手によってピッチとか響きとかを変えて付けているのも、聞こえる人には聞こえている……というのは嬉しいこと。

三度下のコツはただ一つ、上の人が歌いやすいように心を配ること。声質に距離がある時は響きを厚くして支える、ピッチが不安定な時は和音が安定するように音を提示する、フォルテとか響きの膨らませ方でも絶対に前に出ない。それは耳と集中力と技術と……まあ愛情かな。

自分が上を歌うときにも、それは大事なことで。音楽を引っ張ることと、アンサンブルを放置することは違う。三度の感覚のないメゾとかバリトンがありえないように、そういうところに無神経なプリモやプリマも、私の中ではありえない。

……でも、そんなことどーでもいい、自分のベストを出さなきゃいけない、部分も必要なのがオペラなのですが。セコンドベストで戦って、真に勝たなければいけない、というのもコンテッサの役の格の高さで……あるかと。

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