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発声のオカルトとケルビーノ

Bravo! Che bella voce……と自分で言ってみたり?

今日はケルビーノのアリアを歌います、とレッスンにて。ウチの先生はその日に持っていった曲に合わせて、発声と、基本的なポジションやテクニックの確認をしてくださるのですが、ケルビンなのでメゾ寄り。それに男の子なので、私は、膝を緩めて、腰の部分の背筋を中心に使っているのですが、「ソプラノでもその発声は(high-Cの下のBまでは)あり」らしい。……でもこの声、ソプラノだと何の役に使えるのだろ。

ケルビンといってもメゾだから声に厚みがいるよね、ということで、声を芯の部分に集めたり、響きを後ろに広げたり狭めたり、前に飛ばしたり、芯の部分を消して響きだけにしたり……ということをやっていたのですが、「何が違うのかわかるし、どうイメージすればいいのかもわかるし、ある程度の精度ではできるのだけれど、何をしているのかはわかりません」ということに。ふだん歌う時も、特にアンサンブルの時は、そういう作業をしているのですが……、あれ、具体的に、フィジカルに、何をしているのでしょうか……。ウチの先生も私もかなり理詰めなタイプなのですが、このテのことになると、オカルトだけどそういうものなんだ、という結論になります。

ケルビーノのアリアは、表現上、普段の私のレパートリーではやらないことのオンパレードなので、歌っていて新鮮で楽しいです。Voi che sapeteの歌いだしはコンコーネのように、半音ですよ、全音ですよ、3度ですよ、と歌いなさいということだったのですが(……ちなみに、私はコンコーネを全く歌ったことがありません。)、たとえばコンテッサでそんなことをすると、何もかもぶち壊し。もちろんケルビンもだんだん表情をつけていくのですが、まっすぐ感とか、唐突感とか、勢いそのままフォルテとかも、普段しない表現で、普段使わない声だし、なんだか楽しかった。ひっくり返して、なぜコンテッサはそうじゃなくこう歌うのか、ということでもあるし。

その役(曲)をどんな声で歌うべきかは楽譜が教えてくれる、と思うのですがこれもいささかオカルト。でも歌っていると、フレーズの構成から、音符の重心や、音質が見えてくる気がします。モーツァルトはそれがはっきり示されていると思うのですが、一般的な声の当てられ方と、私の思う感覚が一致するとは限らない……ことも。

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