« 音楽稽古ほぼ終わり | トップページ | 発声のオカルトとケルビーノ »

バルバリーナとモーツァルト

ベースライン。

ちょっと思うところがあって、レッスンでバルバリーナとスザンナのアリアを歌ってきました。せっかく全曲やっているのだから、この機会に勉強しないと、というのもあるのですが、モーツァルトの歌い方について感じていることを確かめに。

ケルビンに、私がケルビーノを歌うときのポジションはこのへんだよ、という話をしていたのですが、だいたい第一間のFです。ここをベースラインにしてテッシトゥーラを作る。で、上のF以上の音は、背筋を下に、腹筋を上に使う音で、とても筋肉を使います。男の子だからね〜。

コンテッサも本来のベースラインは同じぐらいなのですが、こちらはhigh-Cまでポジションを変えてはいけないので、たぶん第三線のBぐらいまでは許容されると思います。

ということで、バルバリーナなのですが、短いアリア一曲でアンサンブルへの参加もないのですが、なかなかやりがいのある役で。ベースラインはやっぱりFか、高くてもAぐらい。パッサージョのFは多少がんばった感があってもいいのですが、基本的には真っすぐ歌う曲。

面白いことに、花娘上下、バルバリーナ、ケルビーノ、スザンナ、コンテッサと勉強すると、花娘ちゃんはもう完璧にベースラインと音と強拍と発音が合っている。ケルビーノあたりからアッチェントと強拍が一致しないところが出始めて、スザンナでちょっとレガートラインを意識するようになって、コンテッサは……のーこめんとですが。モーツァルトはそういうところ、しっかり歌手を見て書いていたのだなと思います。

さてそのスザンナのアリアですが、私は全曲で一番の佳曲だと思います。息も基本的にすーっと乗せられるように書いてあるし。でもベースラインは案外低くて、これもまたF-Aぐらいが許容範囲なのだと思います。上の音を優美に抜く課題、レガートラインを滑らかに作る課題の典型。スザンナはスーブレットでありながら、プリマドンナの格も必要な役です。

ということで、なんでモーツァルトは基本のベースラインがFなのか。今のソプラノで下のFでテッシトゥーラを作れる人がどれだけいるのか。何が当時と違うのか。ちょっと面白いテーマではあります。

さてはて、コンテッサとしては。はじめてシェリル・スチューダーのコンテッサを聞きました。なんかアプローチの趣味がすごく共感できて。テルのマティルデを聞いたときから、目標というか、お手本というか、自分の声で、一番近いと思える著名なソプラノさんなのです。セミラーミデも、賛否両論だろうけれど、技術的には素晴らしいし。お若いときはルチーアも歌って下さるコロさんだったのですが……途中で高音出なくなって、今はワーグナーが主なレパートリーだとか……。えっと、30代のころのスチューダーが目標、です。私もまだギリギリ30代だしな!

|

« 音楽稽古ほぼ終わり | トップページ | 発声のオカルトとケルビーノ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 音楽稽古ほぼ終わり | トップページ | 発声のオカルトとケルビーノ »