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雨のハレ

民俗学用語で、ハレというのは非日常。ケというのは日常です。

木曜日は寒気が止まらず、でも熱はなく。台風シーズンのいつもどおりの体調不良。
金曜日はけっこう元気。だったので大塚博章さんのリサイタルに行けました。

私は、柔らかい、包み込まれるような、ほっとするタイプの声が好きで、自分もそうなりたいと思っています(なれるなら)。でもって次には、理知的な落ち着いた、響きの深い声が好き。特に低声はそうです。

と、ふと考えると、そんなに「好きなタイプ」じゃない?

いろんな声を聞く機会が増えて、一つ感じたのは、声にもハレとケ、どちら用かというのがある、と。

ずっしりしたシルクに繊細な手編みレースを重ねたドレスに、髪もアップにして宝石を付けて、……っていうのに憧れない女子はいないと思うのですが、普段からそんな格好しろと言われたらそれはそれで困ってしまう。
マキシム・ド・パリでディナー、って言われたらうきうきしますが、毎日の夕食ならもうちょっとあっさりした、体によさそうなもののほうがいい。

ということで、いつも、「変わったカタチの響き」だなあ、と思いながら、モダンアートの彫金とか、すごく精巧な機械時計を覗き込んだような感じで、うっとりしているわけです。ああいうものは、好き嫌いよりも、魅惑的かどうか。

というのは、お客の立場でコンサートを聴きに行った時の「声の」印象。演奏の印象はまた別で、ご本人の印象も別、だということは補足。

コンサートは前半がヴェルディで、後半がワーグナーでした。プログラムの構成も選曲も、なるほどなという感じ。

いろんな方にもご挨拶できたし、とても楽しいコンサートでした。雨だったけど。

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