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歌のテクニカルエレメンツ

ヴェルディに足を踏み入れると、避けて通れない。

ちょっと先の予定なのですが、コンサートで、リゴレットをちょっとだけ。といっても、マッダレーナ! ジルダちゃんが軽いので、まあアリかなと。稽古後、飲みに行ってる姿しか浮かばない顔ぶれですが。マッダレーナはメゾだと思っていたのですが、譜面を見るとコントラルト。まあ、私はかなり無節操ですが、歌ってみて危険だったら受けないです。

今、やる予定にしている曲は、「レッジェーロのコロラトゥーラ」なディノーラを除いて、みんな重めのもの。「メゾのアジリタ」の湖上の美人のエレナ、「ドランマティコ・ダジリタ」なトロヴァトーレのレオノーラ。体がバランスを取りたがっているのだと、何となく流れに任せています。

女声の分類というのは、今まで何度も語ってきたのですが、役の技術的要素としてはこんなイメージ。

・スタッカート、跳躍、ピケ〜コロラトゥーラ
・ルーラード、トリル、音階、分散和音〜アジリタ
・レガートとフレーズの維持〜リリコ
・アクセントとアゴーギング〜ドラマティコ

上から順番に、支えが浅い→深い。音も高い→低い。開いていない→開いている。時にやりやすい。だから、レッジェーロのコロラトゥーラより、ドラマティコのコロラトゥーラのほうがリスキー。

悩ましい「要素」がもう1つあって。それはスピントです。強い、という意味です。支えが浅くてスピントだと、キツい、と感じる時もあります。でも支えの深くてしっかりした声に伴えば、説得力があって印象的。

スピントの要素っていうのは、モーツァルトにもヴェルティにもあるけれど、ベルカントでは許容されなかったのじゃないかと思います。だから、スピントのハイソプラノ、っていうのはあまり歌える役がない。中音域のスピントも、ヴェルディ前期までにはない。

ドラマティコは、ベルカントのドランマティコ・ダジリタと、それより後のドラマティコに分かれる気がします。ヴェルディからヴェリズモに向かうドラマティコは、スピントの要素が増えていく。でもワーグナーのドラマティコには、スピントはないっぽい……のかな。重いテノールやメゾのスピントのように、開いているからそう聞こえないのかな。そのあたりはまだよくわかりません。

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