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夢のあと

次にやる曲はあるのですが、なんだかぼーっとしてしまっています。

本日から、夏休みをとっていた仕事に復帰したのですが、まだぐったり。あちらの世界とこちらの世界の落差に、気持ちをついていかせるのはけっこう大変。自分が分裂症になったような感覚。実際、私にはいろんな顔がありすぎて、周りを戸惑わせている気がします。でも、みんな私だからしょうがない。

ところで私は、はじめての“インディーズ”オペラの自主公演をしたわけなのですが。

オペラの公演というと、海外のオペラハウスや音楽祭に行ったり、チケット数万もするような来日公演とか、せいぜい新国立劇場や二期会、藤原歌劇団の公演……というのがイメージだと思います。でもその他にも、市民オペラや、地方公演、公的な支援を受けてプロの歌い手さんたちが取り組まれている公演、実験的な公演など、少しずつ簡素であっても、素晴らしいものはあります。この下は、いわゆるインディーズオペラと呼ばれるジャンルで、これは歌手たちがレパートリーを作ったり、舞台経験を積むための公演です。でもこれが非常にピンからキリなのは、インディーズのバンドとか、小説の同人誌などと同じ。本誌連載で好きなように描かせてもらえない漫画家が、コミケで外伝出すのと同じです。

ある方が、日本にはオペラ歌手のプロはいない、と断言なさったことがあります。オペラを取り巻く環境は、その言葉に一面の真実があるほど、恵まれているとは言えません。私は、オペラが根本的に西洋の文化である以上、それが間違っているとは思わないです。逆に、日本には昔から「お稽古」文化があります。昔のお浄瑠璃、今でいうカラオケです。上のような歪なヒエラルキーが、いろんなジャンルで成り立っているのも、プロをもてはやす一方で、自分がやってみたがる。逆にプロが仕事を突き抜けて遊びに行き着く、という日本人の性ゆえだと思います。

なんだか文化論になってしまいましたが、自分がどんな立場で、どういう方と、どんな公演をしたいのか、今回の反省もふまえて、よく考えてみようと思います。

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