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あっさりバカップル〜Vieni fra questa braccia

ちょっとこのシリーズで書いてみようかなと。3幕アルトゥーロとの二重唱。

アルトゥーロさんと私には共通点がいくつかあって、アジリタ大好き、ロッシーニ大好き、高音を特に意識しない、キメの前に休まない、聞かせどころをアッサリしすぎ。と。そんなこんなで二重唱はとても歌いやすく、お稽古でもさらーっと流れて終わってしまい、都合ブログでもあまり触れていません。

二重唱の前に、アルトゥーロのレチ、エルヴィーラの影歌、アルトゥーロの綺麗だけれど地味なアリアがあります。アルトゥーロのレチは、時折、ふつうそっちに行かないでしょ、という感じに高いです。が、岡坂さんが歌っているとつい普通に聞こえてしまいます。

二重唱は導入、Nel mirartiの重唱、つなぎ部、(三拍子の追加二重唱)、Vieni fra questa bracciaの重唱。ノーカットで追加を入れて17分ぐらい。今回のカットでも12分ぐらい。サイズとしてはけっこう長いのですが、ま、アルトゥーロが気持ちよくhigh-CやらDやらのロングトーンを歌えれば、それだけでいい曲だとも言えます(笑)。

エルヴィーラとしては、まず徹底的にテノールの脇なので、声は相当リリックに取っています。レガートに優美な緩急をつけて歌うことが課題。Dunque m'ami, mio Aruturo si? は結局1回だけなのですが、アルトゥーロを疑っているのか、信じているのか、そのあたりをとにかく丁寧に表現していかないと。テノールと同じ音型が同じように聞こえてはダメだと思っています。でもノリもいいし、Che provoからの演技的な部分も楽しいし、とても歌いやすい。3幕2幕1幕の順にならないかな。ならないよな…。

この曲で私が楽しみにしていたのが、テノールとのhigh-Dのユニゾン。エルヴィーラのhigh-Dはヴァリエーションなのですが、こんな滅多に経験できないこと、やりたいやん。で、実際やってみた感想は、やっぱりソプラノのソプラクートと、テノールのアクートはぜんぜん違うものだということ。でもむちゃくちゃ楽しいです。

テノールの高音曲として一般的に有名なのは、連隊の娘ですが、あれはhigh-C。清教徒の楽譜を見ていると、Cなんかロングトーンができて当たり前だよね? テノールの高音ってCis、Dからだよね? という感じ。ベッリーニさんも、「Aを見たら中音域だと思え」派だったのでしょうか…。この二重唱はコンサートで歌っても面白そうだし、最後も派手だしいい感じなのですが、テノールさんをよく聞いて頼まないと、超絶嫌がらせ。ほら、あなたも誰かに嫌がらせをしてみたくなりませんでしたか?(笑)

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