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Proprioception

固有受容覚っていうのが訳語だそうですが、わかりにくい表現ですねえ…。

Proprioceptionとは「骨格筋、腱、関節および前庭にある受容器により生じる、自分の四肢の状態。身体の運動や位置、物体をもったときの重さなどの感覚」だそうで。Proprioception is permanently impaired in patients that suffer from joint hypermobility or Ehlers-Danlos Syndrome.なのだそうです。今までも、見えないところの手がどこにあるか認識する力に乏しい、という研究結果は知っていたのですが、それの話。

Proprioceptionというのは無意識下で処理されるものだそうですが、それが欠損した状態で日常を送るというのは……まあ、すべてを意識的にやらなきゃいけないというのと同じことで。ピアノの鍵盤を叩く時に、中のハンマーを弦にぶつける作業がついてくる、という感じでしょうか。

確かに、自分の体が自分のものじゃないような感覚、というのはとてもあります。情報を切り捨てているような感じもあります。なんというか、情報量が多いから、ぱさっと切ってしまっている、というような。震度3じゃもうビックリもしない日本人、みたいな。「普通に痛い」のは無視、「特に痛い」時は確かに「存在している」感じがありますが、自分というより、モノ。私が昔から唯心論者なのはそのせいかもしれません。ふん、どうせ私はセルフマゾヒストだもん(友人の名言)。

こうもりのオルロフスキー(男役)の立ち稽古(演技)をやってみて、自分が普段どれだけ、関節を庇って動いているか改めてわかりました。動きに勢いがあると、てきめんに膝と足首がグラグラになるのだもの。貴婦人役とかお姫様役の時は、普段どおりやればいいので楽なのですが。逆に、普段「意識して」動いているから、動きを変えるのも意識的にできる、というのはいいことなのですが。できる、けど関節がついていかない。これ続けていると傷めるな、という感じです。男役なんか滅多にやらないからいいけど。

ちなみに、優美な動きというのは、理にかなった、リスクの少ない動きだということで、一流のスポーツ選手の動きが美しいのと、たとえば皇后さまの動きが美しいのは同じことで。つまり、hypermobileな人たちが関節を傷めないためには、優美に動く必要があるわけです。

一ヶ月前に転んだところはまだ青タンなままだし、関節のhypermobilityは増してるし、proprioceptionも低下してるし。ミスタッチは増えてるし、お箸が合わさらないし。調子が悪い、だけならいいのですが、やっぱり悪化しているのかなあ。今更落ち込んだりしても仕方ありませんが、ちょっとウンザリ。ま、演技できなくなっても、歌えないわけじゃないからいいっか。

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