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ディノーラ

付け焼き刃!

マイアベーアは1791年生、1864年没で、ディノーラは1859年の作。つまりロッシーニと同世代。
初演はオペラ・コミーク座。題はプレールメルの巡礼(と呼ばれているけど、プレールメルのパルドン祭、とかのほうがいいと思うな…)。ディノーラ役はMarie Cabel。ミニョンのフィリーヌの初演歌手。思いっきりコロラトゥーラ。なお、同年ロンドンでイタリア語版初演で、こっちのタイトルがディノーラ。

原作はブルターニュ地方の民話をまとめた本から、La Chasse aux trésors(宝の探索、みたいな感じ?)とLe Kacouss de l'Armor。
舞台は19世紀。フランス、ブルターニュ地方。プレールメル近くの田舎町。

メインキャラは3名、ほんとうは9人+語り役2人。
・ディノーラ…羊飼いの女の子(コロラトゥーラソプラノ)。無邪気担当(狂ってる)。
・ホエル…ディノーラちゃんの婚約者(ハイバリトン)。シリアス担当(悪魔に誘惑されている)。
・コランタン…バグパイプ吹き(テノール)。コメディ担当(気が弱い)。

この地方では毎年、聖母(ノートル・ダム=我らが貴女)教会に巡礼に行く。1年前のその日、ディノーラちゃんはホエールさんとの結婚は嵐によって中断。しかも嵐でディノーラの家は壊される。ホエールさんは、1年後の巡礼の日に会おうと言って、宝探しに出かけてしまう(どうやら悪魔の仕業らしい)。ディノーラちゃんは錯乱して、彼女の山羊と町外れを彷徨っている。

1幕(午後)
・ディノーラちゃん雌の白山羊(ベラー)を追っかける(アリア「静かにおやすみ可愛い子」、みたいな感じ?)
・コランタン、久しぶりに家に帰ってくる(クープレ)。バグパイプを吹いていると、ディノーラちゃんが現れる。コランタン、ディノーラちゃんを魔女だと思って怖がる。ディノーラちゃん、「明日の結婚式」にふさわしい曲を要求する(二重唱「バグバイプを吹きなさい」、みたいな感じ?)。
・物音にディノーラちゃん逃げる。ホエル、家に戻ってくる。いろいろあってホエルはコランタンを飲ませ、宝探しに誘う(罠にかける)(二重唱)。
・山羊を探すディノーラちゃん、魔女だと怖がるコランタン、そんなはずはないというホエル(三重唱「リンリン鳴っているあの音は」、みたいな感じ? ベルの三重唱、とでも呼びたい)

2幕(夜)
・ディノーラちゃん、1年前の約束のために森にやってくる。でも誰もいない(レチ&クープレ「私はここよ!」、みたいな感じ?、狂乱「すばやい影よ(影の歌)」。
・ホエルとコランタン、宝探し中(コランタンのシャンソン)。ディノーラちゃん、宝に最初に触れたら1年以内に死ぬという言い伝えを語る。コランタンとホエル、どちらが宝に触れるか争う(ホエルとコランタンの二重唱)。宝探しに取り憑かれたホエル、ディノーラに気づかない。コランタン、ディノーラに宝に最初に触れさせようとする。ホエル、ディノーラに気がつく。嵐になる。ディノーラ、川に落ちる。(三重唱)。

3幕(朝)
・ホエル、ディノーラを助け、愛を思い出し(ホエルのロマンス)、宝探しをあきらめる(レチ&二重唱「夢? おお神様!」、みたいな感じ?)。

歌の間を台詞でつなぐ(フランスで上演される。台詞はむちゃ長い)パターンと、レチでつなぐパターン(国外)がある。
ヴォーカルスコアはIMSLPしか見つけられてない(イタリア語版がエルビオンから出てます)。リブレットは英訳が「The meyerbeer Libretti」シリーズにある。音源はCD1つ(James Judd指揮。レチ版)と、DVD1つ(リージョン1)。

……こういう作業、決して嫌いじゃないのですが、もうちょっと語学力がほしいところ。キリスト教関係の英語語彙なんてないわ…。もちろんフランス語はサッパリわかりません。

追記:映像は偉大! むっちゃ面白かったです。どこかで上演されるなら見に行きたい(自分でやりなさいって?)。CDのディノーラちゃんはまったくのレジェだったのですが、DVDのディノーラちゃん(Isabelle Philippe)はもうちょっとリリックで、かつ超高音も、高音のPPもコロラトゥーラもバッチリ。しかもちゃんと踊りながらブレないのがすごい。影の歌は必見です。……私ももっと上手くならなきゃ。

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