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スチューダーのセミラーミデ

ちょっと時間があったので、スチューダーのセミラーミデを聞いてみました。

賛否両論みたいですが、私はスチューダーが好きだし、この役はドラマティックの要素を持っている歌手が歌ってほしい。他に手に入るのがグルベローヴァかサザーランドだったら、少なくとも勉強のために聞くなら、スチューダーがいいんじゃないかなあ。アッスールのサミュエル・レイミーは間違いなく当たり役。アルサーチェも正確だし、声域広いし、熱演です。テンポは全体的にすごく速くて、よくこのテンポに音全部詰め込んだなあ、という感じ。

セミラーミデ役は将来やってみたいのですが、いざとなるといろいろ頭を抱える曲です。3人か4人か6人、もちろんハイライトでいいんですけど…。

・セミラーミデは本来かなり低い(グルベローヴァとか上げまくってる)、本質的にドラマティック。言うまでもなくものすごいぐるぐる(アジリタばっかり)で、ヴァリエーションはさらにぐるぐるぐるぐる。でもまだぐるぐるしているところのほうが簡単、という、とにかくテクニックを要求される役。
・相手役のアルサーチェ(男役)がかなり低いコントラルトで、当然アジリタ満載。
・敵役のアッスールはバスバリトン!で容赦なくアジリタ満載!で、Fまである。しかも狂乱がある…。
・オロエぐらい普通のバスでいいのかと思ったらEとかある。アリアはないけど、重唱はやっぱりアジリタがある。
・イドレーノはメインキャラじゃないのに、ものすごいぐるぐるのハイテノール(ハイテノールが完璧に振られキャラって珍しいかも…恋敵がコントラルトだからか!)。
・立ち位置的にヒロインだったはずのアゼーマは、アリアもなく、ほとんど重唱とか参加しない。
・デュエットが始まると15分は終わらない。8分の曲にはデュエッティーノ(小二重唱)って書いてある。
・しかもアリアよりデュエットのほうが断然難しい。セミラーミデ役の歌うところで一番難しいのは、アッスールとの二重唱だと思う。でもってアッスールも同じような音型を歌ってる(レイミーもさすがに、2回目のヴァリアンテは音を割引で歌ってたけど、1回目はところどころほんの若干緩めたぐらい、でこなしてました。すごいなあ)。
・全尺3時間半(テルよりは短いけど…)。

ま、夢は夢として。

清教徒のエルヴィーラを「出てくるたびにコロラトゥーラを歌わなきゃいけない」というような評があったのですが、それって私にとってはセミラーミデのことで、エルヴィーラは、コロラトゥーラってどこのこと?って思ってしまいました。おじさまとの二重唱の途中とか、地味に難しいところはあるけど…楽譜が白いもの。

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