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エーラスの病状

どこもかしこもコラーゲン。

今年はものすごく突っ走っている1年なのですが、病状がいいかというと……。

関節のほうは、歌っていなかった時よりはましですが、稽古回ったり、演技したりしているとやっぱりガタがきます。本番やるとさらに壊れます。が、それ以上にガタがくるのが消化器。内蔵だってぜんぶ皮膚。ということはコラーゲンでできているわけで、私の肌がフラジャイルなのと同じように、脆いのです。内視鏡検査で、内蔵をすりむいたのが見つかった、というぐらい。病名をつけるなら過敏性腸炎とかいろいろになるのでしょうけど。禁過労、禁ストレス。……なのですが、オペラ歌手なんて集中力と緊張感の塊。どうしようもありません。でも、逆にシビアな体調管理をするから、派手に倒れずにいられているのかも。

私はコンサートプログラムのプロフィールに病名を書いているのですが、これはエーラス・ダンロス症候群というのがあまりに、あまりに知名度がない病気で、こんな病気があると知ってもらいたいからです。演技とか諸々の制約上、共演者にもわかってもらわないといけないし。でも、チャリティ・コンサートとかは嫌い。病気なのにがんばっているのね、と思われるのも好きじゃない。そこのところがやや微妙。幸いにして、病気の知名度がないもので、よほど専門的な知識がある人じゃないと、どういうものかはきちんと理解されませんが…。

私はこの体しか知らないし、歌うことを選択した以上、がんばるのは当たり前。まだそれでも、歌えるし、ある程度演技もできるし、お客様にも喜んでいただける。そんな時間が人生の中で長いなんて、全く期待していませんから、後悔のないようにしたいと思います。10年後を口にできる共演者を、ちょっとうらやましく思いながら。

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