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「私がまだ動けた頃」

数えてみたら、今年7回舞台に出た/るらしいです。来年もたぶん…。

私の立場、キャリア、レベルからすると、諸々明らかに突っ走っています。どうしてこんなことになっているのか。その時々は慎重に選択してきたつもりなのですが。

「私がまだ動けた頃」すごくがんばって、こんな夢を叶えた、こんな素敵な歌の贈り物をいただいた。そんな思い出があれば、残りの人生も生きられるのじゃないかな、と。突き詰めると私が歌っている動機、ビジネスじゃないのに続けられる動機というのはそこにあるわけです。

舞台というのは、すべてをお客様に捧げて、満足していただいて価値があるものなのですが、それとは全く別に、何に突き動かされて歌っているのか。世界的に有名な劇場で歌って後世に名前を残したい、というのが、まあオペラ歌手として健全だとしたら、やや「年老いすぎた」動機だと思います。

なので別にオペラじゃなくてもいい。どっちかというと、歌えるならなんでもいい。いいのですが、やっぱり歌として、アンサンブルとして最高峰なのはオペラだと思います。だから、大きい舞台も、オーケストラも道具も衣装も、凝った演出も何もなくていい。ト書きをやらないのは表現上不自然ですが、役をやった上で、できるだけ、自分にできる最高の、研ぎすまされた形で歌いたいし、アンサンブルをやりたい。……残念ながら、それじゃできない演目もあるのですが、私のやりたいことはそこだと思います。

人の声が好きだし、自分の声も好き。だからもっと好きになれるようにがんばれる。歌は道楽だと決めた以上、できるだけ純粋でありたいし、曲に対して真摯で素直で謙虚でありたい。そうやって綺麗で透明なところにいられたら、何も怖くないし、驕ることもないし、もっとうまく歌えるのじゃないかな。……なかなかそうはいかないけど。

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