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恋の美意識

玉の緒よ絶えなば絶えねながらへばしのぶることのよわりもぞする

式子内親王のお歌です。
私の(今の)PNだったりHNだったりするものは、吉野と熊野の境にある玉置神社からいただいたのですが、このお名前は、神武天皇が紀伊半島に侵攻した(ウチの先祖からすると侵略された)ときに、かの地に玉を埋納したことからきているというようなことを聞きました。奈良からも三重からもとても不便な、そのぶん神域であるとはっきりわかる空気の地です。

と、確かにたま=玉であり、おそらくは翡翠のような宝玉だったのでしょうけれども、式子内親王のお歌は別に宝石の首飾りや腕飾りを言うわけではなく、たま=玉=魂です。私はこのお歌がとても好きで、魂=宝石というアナロジーも気に入っています。絶えねば絶えね(切れてしまうものであれば、切れてしまいなさい=死んでしまってもいい)という奥深い情熱、そのような情熱を抱く自分への透明なまなざし。これこそが日本人の恋の美意識だと思うわけです。

翻って、レオノーラもエルヴィーラも。異国の人を演じるわけだから致し方ありませんが……、奥ゆかしさや繊細さというものは……式子内親王的オペラが10時間経っても終わらないものであろうことは、想像に難くないのですけれども。

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