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溶ける声

二重唱や三重唱の経験はそんなにはないのだけれど、最近いろんな方と歌わせていただいて思うこと。

重唱をしていて、相手の声に、ふーっと溶け込んでいくようなときと、離れたまま寄り添うときと、2通りあるような気がします。何でしょう、音色なのかピッチなのか、歌い方の趣味なのか、理論的なことはさっぱりわかりませんが、体感として2つ。上手い下手というのは関係なく、どっちが良い悪いというのもないのですが、私は溶ける声の方と歌う方が好きで、今いろいろ一緒に歌わせていただいている方のお声は、そういう意味でも大好きです。オペラは合唱と違って声の個性のぶつかり合いでもあるので、離れているほうが好きな方もいらっしゃるとは思いますが。だって単純に気持ちいいんだもの。

私はいちおうソプラノなので、和音の上をとることが多いのですが、下に付けるのも好きです。テノールとの二重唱だとたまに、3度下に付けたりしますが、大好き。清教徒のA te, o caraとか。低声と歌う方が好きなのですが、これは特別です。バッハのマニフィカートの、テノールとアルトの逆転二重唱とか、声の合う方がいればやってみたいです。ドン・ジョヴァンニでも、エルヴィーラは下に付けたり上を取ったり忙しいのですが、アンナの下を歌うのがとても楽しみです。

エルヴィーラは二重唱がありません。三重唱が4つ、四重唱が1つ。ジョヴァンニとレポレッロとの三重唱3つはこの前歌わせていただいて、バリトンお二人の音色の違いを楽しませていただきました。2幕の最初の三重唱は、内容はひどい(エルヴィーラにとって)のですが、音楽としては全曲の中で一番好きです。一番優しい声で歌っていい曲ですし、この曲では高声なので、もっとお二人の響きを聞いてそこに乗せていきたいです。

その次に好きなのはアンナ、オッターヴィオ、ジョヴァンニとの四重唱なのですが、これはまだおあずけ。後半はボエームの3幕と同じ二重唱×2のような構成で、エルヴィーラ&ジョヴァンニはムゼッタ&マルチェッロ組のように喋りと演技がメインになりそうです。舌噛みそう…。

1幕フィナーレの中の、アンナ、オッターヴィオとの三重唱は純粋に美しくて、歌わせていただく予定の方のお声を考えると、私さえ壊さなければ(苦笑)、綺麗なものになりそうです。この曲のエルヴィーラはアンナとほぼ同じところまで上がるのに、高音よりも中音が肝なので、ちょっと難しいのですが。

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コメント

>2幕の最初の三重唱は、内容はひどい(エルヴィーラにとって)のですが、音楽としては全曲の中で一番好きです。

同感

投稿: にわひろし | 2010/10/13 12:32

ウチのじゃないジョヴァンニ様、こんにちは。そちらの公演も楽しみです……って見に行けるかしら…。

投稿: TAMAKI | 2010/10/13 17:38

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