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ザルツブルグ2008のドン・ジョバンニ

2008年のザルツブルグ音楽祭でのドン・ジョバンニDVDを見ました。とにかくジョバンニが可愛くて可愛くて可愛かった。あのキラキラお目々がなかったら、成り立たない芝居でしたねえ。

いちおうエルヴィーラに注目して見たのですが、推定G以上の豊満なバストとともに母性が強調された演出でした。仮面をつけて(付けてなかったけど)宴会に招待されたところで既にジョバンニの状態(騎士長に銃で撃たれて死にかけ)に気がついていましたね。で、2幕騙されて降りてきたところ(レポの甘い台詞、ぜんぶレポだった?ジョバンニだった?)で血を見ています。その上で瀕死で眠っているジョバンニに寄り添いながらアリアを歌う、というのはわかりやすかった。最後の三重唱はその延長線上に置かれた感じ。私の夫です、と言う部分でアンナがエルヴィーラの左手の指輪を見て嘆く。その後レポレッロだとわかったエルヴィーラが指輪をゴミ箱に捨てる、というのは演出としては面白かったけれど、エルヴィーラの心情としてはちょっとアリア以降とどうなのかしら?という感じ。

アンナ(推定D)は最初からジョバンニとできあがってて、オッターヴィオは大嫌い。最後のNon mi dirのアリアもジョバンニに歌ってました。ウェディングドレスのツェルリーナ(推定C)は最初マゼットとラブラブなのだけれど、La ci daremの二重唱以降はジョバンニに惚れて、最後のVedrai carinoはやっぱりジョバンニに歌ってる演出(ジョバンニは出なかったけど)。かなりのアバズレな上に、レポレッロとの二重唱はイっちゃってていい感じでした。エルヴィーラを呼んでくるところはなしで、マゼットが回収に来てました。しかし女性陣は脱いでばっかり。ツェルリーナの後半は……。あ、男性陣は脱がされてました。ジョバンニはアンナに、マゼットとレポレッロはツェルリーナ(引き裂いてた)に。

レポレッロはちょっと中途半端な感じで、もうちょっと女性陣同様、ジョバンニに惚れ込んでいてもわかりやすかったかな。マゼットは格好よかったけど、あの異常なツェルリーナとやっていけるんだろうか。オッターヴィオは誠実で優しそうだけど、あの二人は絶対くっつかない、というかアンナはアリアの後自殺したのかな。オッターヴィオの最後のアリアはカット。セッコの最後は自虐? 騎士長は、ちょっとキャスティング(声)と演出に疑問アリでした。ラストシーンがイマイチ締まらなかった(地獄落ちで終了)。

……私は現代演出はダイキライですが、まあこれはこれでアリかなあ、と。オペラを見たというより演劇を見た感じでしたが。しかし歌い手さんたちは激しいアクションにも体勢の悪さにも、タバコにもめげずに安定した声でしたねえ……すごいなあ。

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