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お出かけのところをとんだお邪魔しました

幼稚園のときから歌が好きで、アニメソングのカセットテープ5巻セットに合わせて熱唱していました。小学校4年生から合唱を初めて、大学の途中まで続けました。オペラに興味を持ったのは、たぶん中学生のときに学校の音楽鑑賞会で佐藤しのぶさんを聞いたから。運命の力とか、まちぼうけとかを覚えています。

それでアリアを歌いたいと思って、図書館で古いアリア集とか名歌集を借りて、歌っていたのですがもちろん日本語。椿姫(あやしやな、かくわが胸は震う/なぜか妙に、焼き付けられた言葉は)、蝶々夫人(別れる前に、あの人は私にこう言ったのだよ)、フィガロのフィガロ(もう飛ぶまいぞこの蝶々、夜も昼も休まず)、ケルビーノ(恋の悩み知る君は、この胸に燃ゆるを)、セビリアの理髪師(今の歌声胸に響きて、心痛むも恋のなす技)、トスカ(歌に生き、恋に行き、よこしまの道を歩まず)などなど。そういえば一度だけイタリアに歌のお勉強しに行った時に、日本語で鼻歌してるとあちらのマエストロに面白がられました。

家にピアノはなくて、最初の頃はリコーダーで音取りしていました。そのうち親が親戚からオルガンを貰ってきて(小学校の音楽室にあるようなの)。もしくは合唱部の練習時間外に音楽室を借りて、もうずーっと歌ってました。高校もコーラスのうまいところを選んで、一般の合唱団にも入って、同じような感じ。文化祭でトスティのSognoとプリプリのMを弾き語りしたり(笑/MはウケましたがSognoは唖然?)。大学の受験勉強を始めたのは、秋のコンクールが終わった後だったっけ。

かなり体育会系の合唱部(メゾでした)とほぼ自己流のひどい発声で、夏休みには8時間も12時間も歌って何度も扁桃腺を膿ませたりして、今から考えると上手くなるのにいい方法だったとはゼンゼン思いませんが、とにかく歌が好きでした。ピアノは習っていなかったし、音高とか音大とかはとっても遠い存在でしたけれど、だから音楽が嫌いにならずに今まで歌ってるのかもしれません。

大学の時に、ひょんなことから日本語の新作オペラに準キャストで出していただいて、私が一番下手っぴで。それからそのオペラでソリストだった先生について2年。東京に来て歌える環境でなくなって、やっと再開して自分でもまあまあ歌えるようになったと思ったら体がおかしくなって……で、太っちゃったわけですが…(←そこに戻るな)。

というようなことを思い出したのは、ボエームの1幕の音取りをしたから。「ええ。私をミミって、皆が呼びますの」。「けれども雪が溶けてゆく頃、真っ先に春の陽は窓を訪れてくれます。鉢の花も芽ぐんで、ひと葉ひと葉に、若い命が香ります。でも縫う花には、生きた匂いはないのです」。やっぱり今その楽譜がないのであちこち抜けているのですが、最後の早口のところは「お話しすることはこれだけ。お出かけのところをとんだお邪魔しました」。ミミは今までレパートリーではなかったし、若い時の記憶というのはしっかりくっついているので、ふーっと気を抜くと日本語で歌いそうになります。

あ、スコアはやっぱり最初からやるほうがいいですね(笑)。

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コメント

いままでイタリアオペラを日本語で歌ったことは無いですねぇ。
日本語の楽譜はウチにもあるんですけどね。
昔母が声楽習ってた頃の古~いヤツが。
Estranoの歌詞は同じみたいだから、
同じ楽譜かもしれませんね。
ちなみに音友の「世界歌劇全集10」と書いてあります。
昭和37年出版。600円(笑)
他に同じシリーズで、
フィガロの結婚、トスカ、カルメン、アイーダ等々あります。
ボエームは、残念ながら無いなぁ。
ロドルフォの歌詞を見てみたい・・・

投稿: くわにしも | 2010/02/11 23:04

くわにっしっしもさん、こんばんは。
世界歌劇全集は私も椿姫を持ってます。今も売ってるんじゃないかなあ。ボエームは19巻までにはなかったです。でも冷たき手を、は日本語版ありそうですね。

投稿: TAMAKI | 2010/02/11 23:12

中学生からって・・・筋金入りのオペラファンだったのですねwobbly
私のところにもGGs(ジージーズ)から頂いた楽譜は多分その全集のコピーと
思しきものが沢山あります。
すごい意訳だけど結構言いえて格調高いような。

高校の音楽の授業で何かオペラのことを習ったらしい時に、
板書の意味が分からなくて「アソハカノヒト」って何ですか?と
質問したことがあるんですけど、
それももしかして「椿姫」のことだったのではないかしらん?

投稿: シュナウザー | 2010/02/12 22:18

シュナウザー(わん)さま、こんばんは。
初めて生でオペラを見たのは大学入ってからだと思います。聞くほうにはあんまり興味がなくて(笑)。
アソハカノヒトはきっとE stranoでしょうねえ。「嗚呼、其は、彼の人か」ですねえ。文語って異世界感があって、室生犀星の平安モノ小説みたいにファンタジーなオペラの世界には合っていたかもしれませんねえ。

投稿: TAMAKI | 2010/02/12 22:35

やはり。そうですか。
学生時代、彼氏と歩いている友達を「嗚呼、其は彼の人か!」といってからかっていました。
何の曲かも知らずに。

投稿: シュナウザーみゆき | 2010/02/13 09:56

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